実物、モデルを見る

三次元の見本からヒントを得るメリット

家造りに際し、頭の中に浮かんだイメージをより鮮明に見据え、それを第三者に伝える作業は大変です。家族間で意見を交わす際にも、言葉だけでは伝え切れず、自作の絵やイラストを用いてみても、平面に描くデッサンだけでは、どれだけ画力があったとしても、正確にイメージを伝えるのは至難の業でしょう。こうした状況下でおすすめしたいのが、三次元のモデルを実際に見ながらの意思疎通です。

仮に縮小されたモデルであったとしても、叩き台となる見本を関係者一同で確認しながら、あれこれアイデアを出し合う作業は非常に有効な作業です。ここをもう少しこんなふうに、色合いはこっちの方が良いなど、参加者間の感性の違いによる解釈違いを防ぐだけでなく、全員がその場でイメージを共有できるのは大きなメリットです。

モデルルームに足を運ぶメリット

最終的なイメージを固めるうえで、ぜひ実践をおすすめしたいのが、モデルルームに足を運び、実物を体感する作業です。施工を依頼する業者に限らず、他社のモデルハウスを内覧することで、自宅となる注文住宅のヒントを得られる可能性も見過ごせません。

次にモデルルームに足を運ぶメリットとして、現地の専門のスタッフの説明が受けられる、質疑応答が可能な点があげられます。自分たちとしてはベストだと確信していたプランが、実際には施工が難しい、予算を大きく超過してしまうケースはめずらしくありません。実物を確認しながらのコミュニケーションを通じ、思わぬグッドアイデアが浮かぶかもしれません。家造りに関しては、頭の中やパソコン画面を通じた二次元の資料だけに偏らず、三次元のヒントに積極的に触れる姿勢が望まれます。