今の生活での「不便」を見直す

良いイメージだけに縛られない

念願の家造りは、ポジティブで良いイメージが次々と浮かび上がります。意気揚々と構想を練る時間は楽しいですが、良いイメージだけに縛られるのは危険です。どちらかと言うと、不便をしっかりと見直すことが最良の家造りです。今の生活での不便は人それぞれなので一概には言えませんが、時間をかけて見直す必要があります。例えば持病や飲酒習慣などでトイレが近い場合は、自室とトイレをなるべく近づけた方が便利です。その他にもキッチンとリビングの距離や洗濯機から物干し竿までの距離などあらゆる点に注目しなければいけません。一度決めてしまうとリフォームしない限りずっと同じなので、なるべくストレスを減らせるような構造が理想です。

年老いた時のことも考える

もう一つ忘れてはならない視点が、年老いた時のことです。若い頃は階段を上り下りすることなど全く難しくないですが、高齢になると時間がかかります。更に年老いると車イスでの生活も考えられるので、なるべく段差を少なくしなければいけません。近年は子育て世代を中心に壁を少なくする構造が人気ですが、ドアを開ける手間が省けるので高齢者にも優しいです。また、部屋の中と外の温度さによる血管系の急病リスクも減るので、健康の観点でもメリットがあります。子どもが自立すれば空き部屋が増えることになるので、その時に有効活用できるようなプランも練っておきたいものです。その都度リフォームするのも快適ですが、出費額が大きくなります。